10月12日ポーランド・ブロツワフ市歩き




一年で最も良い気候だと教えられて、なるべく出かけることにしました。

今日はトラムの20番線をはじめて利用しました。昼食をとるのも忘れて、半日ガタンゴトン、と、言っても、このレールは不思議なことに継ぎ目がない。世田谷線のかわいい電車によく似ているがこの点が違う。ガタンゴトンは車両が入り組んだ路面の線路を渡るときだけ。車掌はいない。ワンマン運転でしかも運転手は閉じこもりっきり。

改札は車内のポールに取り付けられた改札機で乗客が自分の責任でパチンと行う。

ちゃんとやったかどうか点検することもしない。

私は高齢者だからタダ。これがなんとも開放的な気分になる。今日は間違って反対方向にとめどもなく乗り続けてしまったが、ぜ~んぜん腹が立たない。

鉄道駅に入ってみた。改札もなくホームまでいけちゃう。自動販売機でチケットは買う。画面でどのように選択するのか、後学のためにしげしげと見た。

ここからベルリンだっていけちゃうんだ。

日本とおなじように薬屋はたくさんあって安心、床屋は男女OKだからちょっとはずかしいな、まだ行ったことがないけど。

不動産屋に冷やかしで入ってみた。とても高額。一戸建てが3~4000万円。ブロツワフはこれからどんどん値上がりするだろうな。

一等地のわりに放射線状の道路と、お濠をめぐらした面積が限られているから。

大型スーパーのなかに、万引き防止用かごっつい男の看板が立てて会って、目がいつもこちらを追っているようでちょっと怖い。

親しかった防衛庁OBのHさんを思い出した。彼はNATOに派遣され、ポーランドに何年か武官として住んだ。彼は「戦争なんかやるもんじゃないよ。連中の体格を見るとそう思うよ」と言ってたっけ。

夕方、ブロツワフ大学の近くで先輩日本人先生とベトナム料理を食べてビールを二杯飲んだ。その先生の努力や向上心に非常に驚き頭が下がった。とっときのサブ資料を借りることができた。夜9時過ぎの帰宿になった。