大失業が突然くるかもしれない

今日、IT会社の社長と情報交換していて気付いた。

IT業界で大規模なリストラが近いということ。
在庫も納品もないIT業のことだから、こういう事態では
強いんじゃないかと思っていたが。
 
所詮、IT産業というものは実体経済に直結していて
実体経済以上に、先に、不況になるらしい。
元社の関連会社システム会社の取締役総務部長だったから
ITのエンジニアとしての知識は全くないが、収益構造は
知ったつもりだったが。忘れてた。
 
ソフト開発業の売り上げは、年年歳歳刻々と変化して拡大する
一般企業の「進歩」に連動する「投資」が売り上げなのである。
 
導入先が、市場の変化に影響されて業態を改善したり、新たな事業展開に体質を改善したりする、尽きぬ改善、尽きぬパワーアップ仕事
が主な売り上げで、単調な運営メンテナンスの売り上げなど微々たるものなのである。
 
コロナウイルスによる景気減速は今までにない急ブレーキ
なので、どの産業も、当面、対策ノーアイデアの場面が
続く。
現金がすぐ底をつくので、大規模なリストラ以外に、当面
とる施策はない。
IT分野こそ、いっそう激しいリストラになるんじゃないかとの
話だ。
とくに、IT企業は、顧客からの新しいニーズに即応できるように
20%ぐらいシステムエンジニア戦力を余裕として抱えているから
この層が一斉に切り捨てられるんじゃないか。
 
どうしてこんな話題になったかというと、
ベトナムのIT学生への求人が一時、止まるだろう、という話題。
もし、日本企業で人材需要があったとしても、外国人エンジニアを
引っ張ってくるより、国内であぶれたエンジニアを買いたたいて
補充したほうが合理的だということである。
引く手あまただったエンジニアがである。
 
または、いっそ、部門ごとに、まるごと、ベトナムの企業に
アウトソーシングするのがリストラと並行した合理的な対処
になるだろう、とのこと。
 
この、「企業経営が呆然と立ち尽くす」期間が終わって、経済が回りだしたら、新時代は様変わりになるだろう。
つまり、この大規模不況をきっかけに、大胆な企業改革に踏み込むのを阻害している、保守的な企業内勢力が弱まり、活発な事業戦略がいろいろ出てくるに違いない。
その時がくればグンと、IT産業は生き返るんじゃないか。
今は、倒産しないように現金留保するかでてんてこまい。
 
そういえば、あのトヨタが一兆円の借入枠を銀行から確保したとニュースで話題になっている。
5兆円もの現金持ち企業で定評のトヨタがである。
相当の激震がくるぞとの読みらしい。
 
契約社員アルバイターやフリーターはかわいそう。
年金生活者だけが、安泰だ。知らんぷりしている根拠だ。