今の日本これからの日本2021・7・30新聞記事から所感
コロナウイルス関連
・酒制限強化
所感
先日都内50-70%の飲食店がアルコールを提供している日経紙の調査記事があったが、そのとおりで、自宅駅前飲み屋街では時間も制約無視で、押せ押せの大繁盛。
9時半ころ試しに尋ねたら、「この時間からも予約いっぱいで席ありません」。
摘発罰金ニュースは見たことない。
相当罰金収入があったのかと思ったが、行政は実は放置で「掛け声ばかりはなっぱのこやし」、店はそれをみこんだんだろうな。
新聞の社説「緊急事態宣言、実効性がなにより大切だ」ものんきな記事だ。
大手チェーン店は休業に。
大手は休業すれば人件費も節約できるが個人商店はできない。
近所の大手は、2回接種証明を提示すればアルコールいっぱい10円ってやってたけど
また、アルコール禁止のお触れが出たので、ばかばかしくて休業を選んだんだろう。
・オリンピック
ニューヨークタイムズ「安全・安心の約束が試されている」のに。
ワシントンポスト「アスリートや世界に嘘をついている」。
選手「閉じ込めれた」「大会の雰囲気を楽しみたかった」。
競技終了後48時間以内に帰国しなくてはならないから。
所感
閉会式は日本側の内輪受け狙いの祭典になるだろう。
なにがなんでも総選挙対策の近視眼政策で、恥ずかしいオリンピックだ。
結果、これにかかわらず先を見つめた政策がとれない政府は漂流する。
もっとも気になるのは経済再生の「時間ロス」に拍車がかかる国家的経済損害だ。
1940年東京オリンピックを自主返上した時代のほうが世界情勢を見ていた。
シーザーの曰く「大衆というものは、パンと見世物を与えておけばいい」の衆愚政治に似ている。
・コロナ後の経済
日本は「鈍い雇用回復」先進国は「人手不足」
日本のとくにIT関連は求人強化、「デジタル領域は優秀なエンジニアの数で勝負が決まる」インドなど海外での採用すすめる。(日立)
所感
およそ政府に期待できないとして、では、先を考えようとする主体はだれだろう。
企業・若者・女性ではないかと思う。ここに期待する。
朝鮮半島関連
国連提出資料で解った。北朝鮮GDP4.5%減。南北格差広がるGNI所得韓国の56分の1。
所感
いままで韓国が目指してきた半島統一のファクターになるだろう。
昨年、イギリスのシンクタンク発表の予測、半島統一後、朝鮮はGNP世界6位になる。
韓国の憲法で、大統領の責務は統一と明記しているから、その方向は誰が大統領になっても揺るがない。
共和制とか連邦制とか一国2制度とか過去何度か具体的な方策を南北で協議してきたので、実現は近いかもしれない。
従軍慰安婦・徴用工問題などすべて 出ると負けを喫しながら 相手につられて国民感情受け政策で国際外交面で味方のいない日本政府は先のことを考えなければならない。
最近、軍艦島の世界遺産登録について、その後、ユネスコから対応を非難されている。
過去、演習中に自衛艦が米軍機を誤射撃墜した時の対応と比較するとよくわかる。
・CO2排出量取引
取引量見込み、30年に15倍。50年に100倍
所感
EV自動車、環境政策、世界経済の牽引はすべて中国がサーブ権をとっている。
バイデンはどの政策も旗印だけで成功しないだろうとの論評が増えてきた。
あいてのペースにつられるばかりで息があがるバトミントン協議ににている。
経済制裁ごっこで、どっちも 内需・国産化の競争になりつつあるが、体力は明らか。
仮想通貨でも、世界標準を中国が握り始める。
日本は日本で今こそ立ち位置を検討しなおさなくてはいけない。
自立と自律。明治時代の日本の若き政治家が見たらどう思うか。
満たされなかった大東亜共栄圏の夢を、中国が具現化していくようで、それも一部の日本人にはストレスなのかもしれない。
今世紀初めにアメリカの中央情報局高官が「中国は数千年の歴史にわたって今ほどの安定期をむかえたことはない。今後数十年揺るがないだろう。それを一番ストレスに感じるのは日本人じゃないか」といった記事があったっけ。
・ミャンマー制裁
「国軍への外圧機能不全」 「米政権、対中優先で影薄く」 「ASEAN内部も温度差」
タイ・ベトナム・中国「内政不干渉」。中国からワクチン到着。
所感
アジア最後のニューフロンティアで、第二次大戦で日本が唯一根をはることのできている8000万人の巨大市場。
「人権」か「国益か」。欧米の「人権・自由」は無責任な看板だけのような気がする。日本は自律がいまこそ必要。
・マツダ
「電動化見えぬ勝算」
収益力低下でも投資を続けた。キャッシュが入らなければ電動化計画も見直さないと。
借入依存度25%、スバル10%、マツダ:独自開発 スバル:トヨタと共同開発
所感
車すきの世代として、マツダにがんばってほしい。四面楚歌だからいっそ合併か生まれ変わるか。土俵際でなにかやってくれる会社だと思いたい。いつも技術で革命的な反撃をしてきた技術日本のど根性を見たい。
世界のメーカー社がひしめく中國やベトナムで見たのは、デザインも含めてその健闘ぶりだったから。
・航空株、コロナ後も逆風
世界傾向。ビジネス需要の落ち込み。実は10年前から。コロナ後はさらに。
JR西、一転最終赤字
鉄道・航空回復遅れ
所感
コロナ過ぎればまた同じ風が吹くとは、そうはいかないの事例。
もともと退潮ぎみのビジネスがコロナであらわになって、加速するということだ。
日本は戦後2回の敗戦を喫したと言われている。
リーマンショックなどの二度の経済大敗だ。
それの経済損壊度は第二次大戦を超える規模だったからだ。
それでも実感がともなわず、改革や革新が様々の分野で真剣ではなかった。
「ゆでガエル」の言葉だけ知っているが、自身とは実感できてない。
またかよ、で、コロナ敗戦を迎えてはならない。
もう、あとがない。
戦後築約75年のこの家の柱はどれも虫食いだらけだ。もう一発大震災でもきたら
カネがない。
サプライチェーンの開発と生産のどっちつかずの日本の位置は今後不安定だ。
再び開発の一等国になるしかないと思う。
遅れた技術の回復、研究投資、本気の教育、そして、巨大市場での勝負。
カネをまわす余力のあるうちに。
その場限りのばらまきをやめて絞って集中して。
一句
「世の中にかほど悲しきものはない。またかまたかと夜も寝られず」