コロナ後の人材再教育と外国人

Date: 2021/1/28, Thu 07:51
Subject: 秘書検定試験その後のご報告

 

11月秘書検定で合格いただいた皆様
NPO推進ネットの皆様
村瀬です。
いつもお世話になっておりありがとうございます。
ちょっと長い文章ですが
 
秘書検定試験を受験していただいてありがとうございました。
私は11月17日に帰国して自主かくりしました。
第一に皆さんに会ってお礼を申し上げたかったのに、帰国して安心したのかドッと疲れが出て体調を崩しました。
名越さんの「いたい」「くるしい」の苦労がよくわかりました。
つづいて、コロナウイルスの外出自粛をうけて、いまだご無沙汰しています。
 
合格者の皆さんには、過日、前田さんから、郵送で合格証書・資格カード
をお届けしました。
大変困難な社会状況の中で、実施できたことは、おそらく皆さんが思っている以上の、また私が期待する以上の大きな成果でした。
 
と、いうのは、
新年より報道されているように、日本は産業のイノベーションとそれを支えるために人材再教育の二つがコロナ後を見据えた最大の課題になっています。
人材再教育は、急激に盛衰する産業間で労働力の流動が容易になるようにするためです。
とくに、ほとんどすべての産業に波及するIT化への対応だということです
スキルの高度化は日本で働いている外国人にも押し寄せる大波です
アジアの外国人は、一般的に日本人よりITスキル面では有利ですが
いまや、日本語を話せるだけでは、彼らも雇用が維持される時代ではありません。
 
私たちが、行いはじめた、外国人に対する日本の各種実務検定の知識付与についてこの考えについてかなり評価する声が聞こえてきます。
雇用する企業からみると、見えやすい、実務上のスキルだという評価です。
実際、ダナントヨペットの社長が合格者を何人もインターンシップ
採用してくれましたよ。不況で仕事がないというのに。
 
今や、肉体労働のワーカー人材だけではなく、企業の中核人材としても不足はおおきく、今や外国人人材が合わせて150万人も必要になるようです。
 
ところが、ばらばらに日本で働いている彼らに、日本人と同等の政府の再教育の手はなかなかとどきません。
彼らも雇用している企業も不安なおちつかない時代です。
各地に散らばる私の教え子はがんばって順調に働いていてほっとしていますが、意欲のある連中は、ビジネス常識を勉強して、もっと向上しなければ、と、危機感をもっています。
外国人への検定試験授業を特化している組織はほかにありません。
 
そのほか、別のいい展開も考えられるのです。
日本人の日本語教師は絶対的に不足しています。
日本語教師になるには、4年生大卒で、資格取得に約60万円もかかり
給与は安く、非常勤の不安定な身分だからです。
ところが、このビジネス知識の授業は資格は不要です。
秘書検定・ビジネスマナー検定・ビジネス会話検定・ビジネス文書検定」に教師資格は不要です。
 
しかも、授業では場面別の実践的な日本語を効率的に教える効果がある。
また、日本語上級能力者が対象ですから、教師は心配なく指導できる。
教師からみれば、訛りの強い田舎の日本人にしか感じない。
強いて、コツと言えば、ゆっくりのスピードで話してあげる程度だ。
 
会社経験の高齢者ほどいい先生です。 こう思えば、教師に不足はない。
みなさんが、いつか、授業の一部でも担当してくれるとうれしいです。
この手の試験や授業はワンパターンだから、一度自身で問題を経験しておくと何の準備もなく楽々とできます。
 
ながくなりましたが、これからも、可能な範囲でよろしくご協力ください。
 
さて、私は、コロナのせいで、いつダナンに帰れるかわかりません。
せっかくDuyTan大学というところで、正規の教授待遇で内定してもらったのですが
それはふいになるかもしれません。
DuyTan大学にぴか一の日本語学部を作って、社会人クラスも運営しましょと提案してきて、副学科長になれる、もうちょいだったのですが。
 
そうなったらそうなったで、未練はなく、日本国内で構想を進めたほうが早いかもしれません。
先日は神戸市からもベトナム高度人材の迎え入れと、育成の相談で、市長室課長が日帰りで会いに来ました。
 
みなさんが講師でも、アドバイザーでも、暇な時でも、協力してくれるとほんとにありがたいです。
ニッポンのためになります。
よろしくお願いします。